久米田病院からのお知らせ
8病棟だより
心地よい虫の音が響く秋の夜は、空気が澄んでお月様が一番きれいにみえる季節です。
旧暦の8月15日を十五夜「中秋の名月」といいます。秋の風習としておなじみの「お月見」は、奈良〜平安時代に中国から伝わったといわれています。お供えものは、月見団子、ススキなどの秋草。月の見える東に向けて供えるのが一般的です。
私たち8病棟レクでは、「お月見レク」と題しまして、十五夜にまつわる紙芝居を職員が行いました。代わる代わる役になりきりながら話す職員を見て、目を丸くしながら食い入るように聞いている人や、職員の声色に対して笑い出す人などの姿が印象に残りました。
また、患者さんはこの日に向けてハンドベルの練習を重ね、当日はその成果が見事に実を結んで「うさぎ」の童謡を演奏し、それに合わせて皆で合唱しました。アンコールも起こり、皆で再合唱を行って盛り上がりました。
ススキには、古来、魔除けの力があると信じられています。お月見に供えたススキを軒先に吊るすと一年間病気をしないという言い伝えも残っています。これを信じて来年のお月見まで、病棟の入口あたりにお供えしたススキを吊るしたいと思います。